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サンパウロの大晦日の風物詩、サンシルベストレ国際マラソン

サンパウロの大晦日の風物詩、サンシルベストレ国際マラソン

サンシルベストレ(São Silvestre = サォン スィウヴェストリ と発音)は、サンパウロ市で毎年12月31日に開催される、国際ロードマラソン大会です。南アメリカで最も伝統的なマラソンレースとして知られ、ブラジル国内だけでなく、全世界に向けて生中継されます。今日は、そんなサンパウロの大晦日の風物詩についてご紹介します。

歴史

1924年、カスパー・リベロ(Casper Líbero)というブラジル人ジャーナリストが、フランス旅行で見たナイトマラソンレースに感銘を受けたことがきっかけで始まりました。当時、パリで開催されていたそのナイトランで、選手たちはトーチを掲げて長距離を走っていたようです。ブラジルでも同じようなマラソンレースを開催したいと考えたリベロ。その夢は、1924年12月31日に実現し、第1回サンシルベストレナイトマラソン大会が開催となります。60人がエントリーし、実際に出場したのは48人、ルールに基づいてオフィシャルに順位がつけられたのはそのうち37人でした。

レースは1932年の護憲革命や大戦中にも中断されることはなく、大戦後の1945年からは、南アメリカ諸国の外国人招待選手、1947年からは世界中のランナーの出場が認められるようになりました。1948年にラジオ中継、1982年にはテレビ中継が始まっています。

女性ランナーの参加

1975年、国連の国際婦人年宣言をきっかけに、女性ランナーの競技参加が始まりました。当時、競技は男女混合で行われ、順位は男女別に発表されるスタイルでしたが、1989年からは日中のレースとなり、男子の部、女子の部に分けて開催されています。

コース

大会が始まった当時は8.8kmと短いもので、競技中の水分補給などは禁止されていたそうです。1990年から現在までは、パウリスタ大通りをスタートして戻ってくる15kmのコースとなっています。

▲前半はコースの説明、後半は出場者のレースキットの受け取りについて。

明日の大会には、およそ3万人のランナーが出場するそうです。スタートは午前9時。
TV Globo と TV Gazetaの二局で生中継されます。
大晦日を自宅で過ごす人は、是非チェックしてみてくださいね!