サンパウロ美術館(MASP)の楽しみ方【入場料・建築家情報まとめ】
鮮やかな赤い柱がトレードマークのサンパウロ美術館-MASP(マスピ)。サンパウロのシンボルとして、また、ブラジルで必ず訪れるべき、人気観光地の一つとしても有名です。私は長年パウリスタ大通りに通っていますが、今でも、MASPの美しいたたずまいを眺めるのが大好きです。
今日は、基本情報からお得な情報まで、サンパウロ美術館を最大限に楽しむ方法をご紹介します。
- サンパウロ美術館の歴史・概要
- サンパウロ美術館の建築家は?
- サンパウロ美術館の展示スタイル
- サンパウロ美術館の所蔵品の見どころ
- サンパウロ美術館の入場料
- サンパウロ美術館の開館時間・休館日
- サンパウロ美術館の場所・行き方
サンパウロ美術館の歴史・概要
MASP(マスピ)の略称で親しまれているサンパウロ美術館ですが、正式にはMuseu de arte de São Paulo Assis Chateaubriand(サンパウロ・アシス・シャトーブリアン美術館)と言います。アシス・シャトーブリアン(1892-1968)は、この美術館の創設者で、実業家だった人物の名前です。
1947年、ブラジルで初めての現代美術館として設立されたサンパウロ美術館ですが、現在は、彫刻、絵画、写真、映像作品などの美術品を1万点以上所蔵。ヨーロッパにとどまらず、アメリカ大陸、アジア、アフリカなどの美術品までを網羅しています。
サンパウロ美術館の建築家は?
現在のパウリスタ大通りにある建物は、1968年に、サンパウロ市の中心部から移設されたものです。設計を担当したのが、イタリア人女性建築家の リナ・ボ・バルディ (1914-1992)。同じくイタリア人で、美術商であり、サンパウロ美術館館長を45年に渡って務めた、ピエトロ・マリア・バルディ(1900-1999)の妻です。
MASPの建築の特徴として、展示スペースが4本の赤い柱に支えられ、宙に浮いたような設計になっていること、またその下の地上スペースに、市民が集える広場が設けられていることがあります。透明なガラスと打ちっぱなしのコンクリートを見事に融合させた建築は、リナの生涯における代表作となりました。
20世紀初頭に誕生した女性建築家が、この近代的で美しい建物をデザインしたなんて、感動しませんか?
サンパウロ美術館の展示スタイル
通常の美術館は、美術品が壁に掛けてあり、説明を読みながら(或いは聞きながら)、道順に沿って進むものです。MASPの展示スペースは巨大ですが、仕切りや壁はなく、透明なガラスに入った美術品が展示されていて、絵画などはまるで宙に浮いたように見えるのが特徴です。
サンパウロ美術館の所蔵品の見どころ
個人的な思い入れからですが、私のおすすめはエル・グレコの「受胎告知」。言わずと知れた名画ですね。ポルトガル語では “Anunciação” (アヌンスィアッサォン)と言います。
小学生のころ、父が出張のお土産に、大原美術館の作品図録を買ってきてくれたことがきっかけで知るようになった「受胎告知」。たしか、図録のかなり最初の方に載っていたと思います。当時は、エル・グレコという画家の存在すら知らなかった私ですが、初めて目にした彼の絵画に、子供ながらに圧倒されたのを覚えています。
20年越しに、まさかサンパウロで見られるとは思いもよりませんでした。普段、美術にあまり関心のない方でも、きっと心に響くものがあると思いますので、是非ご覧になってください。
サンパウロ美術館の入場料
- 大人:35レアル
- 学生・教職員:17レアル
- 60歳以上:17レアル
- 11歳以下・MASP会員:無料
- 毎週火曜日:無料
- American Express会員が入場券を1枚購入すれば、もう1枚は無料に
- 全種類のクレジットカードが利用可能
- 入場券を購入すれば、来館日の案内にある全ての展示会が鑑賞可能
- バリアフリー
みなさん、ご存じでしたか? 毎週火曜日は入場無料なんです! 平日なので旅行者でなければ難しいかもしれませんが、できれば火曜日に行きたいですよね。
また、火曜日でない場合、学生、教職員、60歳以上の方は半額になりますので、身分証を忘れずに。
入場券はオンラインで購入することもできます。
サンパウロ美術館の開館時間・休館日
- 火曜日:10時~20時(入場券販売所は19時30分まで)
- 水曜日~日曜日:10時~18時(入場券販売所は17時30分まで)
- 月曜日:休館日
12月24日・25日(クリスマス)、12月31日・1月1日(年末年始)は休館ですが、それ以外の祝祭日は通常通り開館しています。
開館時間に変更がある場合は、SNSで発信されるそうです。
MASP Facebook >> https://www.facebook.com/maspmuseu
MASP Instagram >> https://www.instagram.com/masp_oficial/
MASP Twitter >> https://twitter.com/maspmuseu
サンパウロ美術館の場所・行き方
CEP 01310-200
Telefone +55 (11) 3149-5959
最寄駅:Linha Verde, estação Trianon-MASP
地下鉄2号線(グリーンライン)Trianon-MASP(トリアノン・マスピ)駅で下車が一番便利です。
入場券販売所の裏に駐輪場があるので、自転車で行くことも可能です。
バスで行く場合は、ご自分の地域の路線をSPTrans(サンパウロ市交通公社)のサイトで確認してください。
SPTrans >> http://www.sptrans.com.br/
その他、所蔵品、企画展やイベント、MASP会員特典など、まだまだ紹介したいところですが、続きは是非、実際にサンパウロ美術館に足を運んで、チェックしてみてくださいね。
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